見込み客は最大1万人。足利の資源を使って、あなたはどんな小商いをする?

もし、最大1万人の来場者が見込める場所で1日だけ小商いをするとしたら、あなたは何がしたいですか? 

 

都市部に住みながら、地域との関わりを持つライフスタイルを提案している「はじまりのローカルコンパス」では、10月から栃木県内各地で様々なプログラムを開催します。

 

その1つが、「足利市の地域資源を活かして小商いをしてみよう」という内容です。地域の人たち協力し合って、小商い体験を楽しんでみませんか?

 

現地でのフィールドワークは全2回。1回目は街歩きをしながら足利の歴史や地域資源を知り、プログラムに参加している仲間と共に小商いの企画建てをし、2回目で実際の小商いに挑戦というステップで進んでいきます。地域と関わりを持ちたいという人や、何か新しいことに挑戦してみたいという人の最初の一歩におすすめです。

 

では、実際にどんな条件で小商いをするのか、足利にはどんな地域資源があるのかを、先取りして紹介します!自分だったらどんな小商いをしてみたいか、ぜひ妄想を膨らませてみてください。

小商いの舞台は「えんまルシェ」

今回の小商いの舞台は、定期的に足利市で開催されている「えんまルシェ」というマルシェです。

 

メイン会場が足利市井草町にある利性院「閻魔堂(えんまどう)」なので、その「えんま」を取り「えんまルシェ」と名付けられました。

 

閻魔堂の周辺には、風格あるレトロな佇まいの「旧東映映画館」や、昔から地元で愛されているいくつもの飲食店が並びます。

テントをはって露店を出すのも、通りに面した古民家を会場にするのもOK。食べ物や小物を売るも良いですし、展示物を飾って観てもらうのも良いでしょう。場所でもモノでもサービスでも、足利の資源をあなたなりに活かしてみてください。

 

やりたいことやアイディア次第で自由に企画ができますよ。

もしかしたら、最大1万人が来場する可能性も……

前回のえんまルシェの来場者数は300人ほどだったのですが、今回の来場客はもっと多くなることが予想されています。もしかしたら、最大1万人ほどになるかもしれません。

 

会場の近くにあり、足利の名物スポットでもあるワイン醸造場「ココ・ファーム・ワイナリー」の一大イベント「収穫祭」が同じ日に開催されます。

 

ココファームはワインや葡萄ジュースが楽しめるレストランがあったり、斜面に広がる圧巻の葡萄畑を眺められたり、食や景色を楽しめると人気のワイナリーです。県内外からも人が集まる、足利を代表するお出かけスポットのひとつです。

 

ワインは世界の首脳が集まるサミットでもふるまわれ、日本航空の国際線ファーストクラスにも常備されているくらい、高い評価を得ています。

 

この収穫祭でしか味わえないつくりたての新酒を求めて、毎年来場者数が1万人を超えるのです。近くを訪れるたくさんの人々に、どうやってえんまルシェにも足を運んでもらうか。そんな、ポテンシャルのある環境なので、集客の方法を考えるのも今回のマルシェの面白さのひとつです。

 

ココ・ファーム・ワイナリー 公式ホームページ

http://cocowineshop.com/

 

ここからは、小商いに活用できる足利市の地域資源の一部を先取りしてご紹介します。

"織物の街"として栄えた足利。足利銘仙を活用するとしたら…

足利市は"織物の街"として全国トップクラスの生産量を誇り、栄えた歴史があります。それを可能にしたのが、洗練されたデザインでかつ安価につくれる「足利銘仙」の生産の確立でした。色の境界線がぼやけているのが柄の特徴です。

 

現在でも、着物ショップで足利銘仙の購入や、足利銘仙の着物をレンタルして街歩きができます。

アンティーク着物ショップの「うさぎや」では、足利銘仙の生地を少量から手に入れられるので、工夫次第でいろいろなものがつくれそうですね。

昔ながらの街並み・古民家を活用するとしたら…

足利は、趣向をこらした古い建物が街中に多く残っています。その代表的な存在となっているのが「ばんな寺」周辺の石畳エリアです。

ばんな寺(漢字名:鑁阿寺)は鎌倉時代からあるお寺で、国宝にも指定されています。近隣には幼稚園があったり、散歩に通る方が多かったりなど、足利に住んでいる方も気軽に足を運んでいる場所です。

 

2017年5月には敷地内で「ばんな寺 MUSIC FESTIVAL」というフェスが開催されています。楽しむために何でも活用してしまう柔軟性があるのが足利らしいところです。

 

石畳エリアは、足利銘仙を取り扱う「うさぎや」をはじめ、おしゃれなオリジナル雑貨を扱う「mothertool(マザーツール)」、「籠や」、他にも昔ながらの美味しい飲食店が立ち並ぶので観光客に人気です。

路地裏に少し入ると趣ある古民家が見えてきます。リノベーションされた古民家や、イベントに活用されている古民家がいくつもあり、担い手さえいれば活用できる状態に整えられています。

 

えんまルシェの開催エリアでも1箇所使用できる古民家があるので、そこを拠点に小商いをしてみても良いでしょう。

足利らしい、身近な食文化”ソース”を活用するとしたら…

足利市にはソースを製造している会社が多数あり、足利グルメと言えばソース味。画像の右はソースカツ、左上はイモフライ、左下はシュウマイです。どれも酸味のある、さっぱりとしたソース味の余韻が残ります。

 

特に変わっているのがシュウマイ。足利では肉を使わないことでも有名で、中身は玉ねぎと片栗粉で真っ白。もちもちとした触感がクセになります。

 

足利には屋台が多く、夏場は肉が傷んでしまうため考え出されたレシピなのだそうです。これが浸透して、足利のシュウマイと言えば肉なしでソースをかけたものになりました。

 

いろいろな料理をソースでアレンジするのが、足利流です。ソースを使ってこれまでにない足利グルメを考えてみるのも面白いかもしれませんね。

豊富な地域資源のもと小商いにチャレンジしてみませんか?

以上、ほんの一部ですが、足利でチャレンジしていただく内容を紹介しました。あなたの興味関心を活かして小商いにチャレンジしてみませんか?コンパスには全力で応援するサポーター、足利で様々な活動を展開している先輩がついています。あなたの「やってみたい」という気持ちを待っていますよ。

 

はじまりのローカルコンパスのプログラムは、10/1から始まります。足利のことを知りたい、継続的に関われる地域を探しているという方をお待ちしております!

 

ツアーの詳細はこちら

https://www.hajimari-local.jp/event/17long/

 

(文:鈴木彩華)