2017.3.23 ベリーマッチとコンパス、2つの取組で出会った方々をゲストに開催したスピンオフ企画「MEET UP TOCHIGI~わたしたちの、暮らしとしごと。~」

1月26日の報告会でメインプログラムのツアーが終了したはじまりのローカルコンパス。

 

皆さまのおかげで2年目も盛況のうちに締めくくることができましたが、年度末の3月23日、スピンオフ企画であるイベントを東京都港区芝浦のShibaura Houseで開催しました。

 

「MEET UP!Tochigi -わたしたちの、暮らしとしごと-」と銘打たれたこのイベントは、とちぎの人と暮らしの魅力を伝えるWebマガジン『ベリーマッチとちぎ』とコンパスのコラボレーション企画として行いました。

 

ベリーマッチとコンパス、2つの取組で出会った方々や関わってくれた方々をゲストにお呼びし、「自分の暮らしやしごとを、自分らしく(自分なりに)つくっていく」をテーマにしたイベントです。

 

 

この日は栃木県地域振興課の三村さんをMCに会が始まります。

 

簡単にベリーマッチとちぎとはじまりのローカルコンパスの主旨が説明された後、今回お集まりいただいた皆さんにも2つの企画だけではなく、「皆さんのことを少し教えて下さい」と各々紹介タイムを実施。

 

お互いに縁も所縁もなくとも、とちぎというローカルに興味を持ち集まった参加者の皆さん同士、場は早くも温まっていきます。

 

そしてまずは今回コラボ企画ということで、ベリーマッチとちぎとコンパスの紹介が行われました。とちぎで豊かに暮らすための情報を発信する移住・定住促進サイト及び冊子を作成している「ベリーマッチとちぎ」、都市と地域を行き来するをテーマに都市部の方へ自分らしい暮らしとしごとのために、とちぎの地域プロジェクトを紹介している「はじまりのローカル コンパス」。

 

この日のメインプログラムはchusの宮本吾一さんが担当するキートークと、とちぎの情報発信と現場紹介をしている2つの企画にそれぞれ関わった方々に話という2つのセッションになります。

 

 

まずはキートークを担当するchus宮本さんの話が始まります。

 

東京から那須塩原に移住してきた宮本さん。高校時代から都会の暮らしに疑問を持ち卒業後はオーストラリアなどに渡るなどし、見聞を拡げていきました。そして帰国後、屋台式のリヤカーコーヒーUNICOを立ち上げ、屋台コーヒーを通じてのコミュニティの醸成に目をつけます。

 

そこから海の家にならい、「山の家」と山を見ながら食べられるハンバーガーショップを立ち上げたりしていきましたが、ハンバーガー職人としての経験は今までなく「やってみて、分からないところがあったら分かる人に聞き、人を巻き込んでいった」とのこと。

 

この「とにかくやってみる→分からなければ聞く→巻き込む」の3点を軸に、前述のハンバーガーカフェや音楽祭、マルシェなどを次々と立ち上げていきました。

 

現在は、TABLE:カフェ&バー/ YADO:外国人と地元の交じり合った文化を生むための宿泊事業/ MARCHE:野菜販売市の3つのコンテンツを提供するChusを経営しています。

 

そして最後は宮本さんの口から今回の会の暮らしとしごとというテーマについて「しごとは暮らし。しごとが楽しくてしょうがない場所をつくりたい。それは暮らしにほかならないから。」というメッセージで締めくくられました。

 

 

続いてはベリーマッチとちぎの運営に関わられたフォトグラファーのアラタケンジさん、とグラフィックデザイナー/イラストレーターの惣田紗希さんのお話に移ります。

 

デザイン会社にて書籍デザインに従事していた惣田さん。自身で書籍をデザインしつつ、「自分は本を作っているけど、その本はどんな人たちに読まれているんだろう。」という点を疑問に感じ、書店で働いたこともありました。

 

そんな中、学生時代の知り合いでバンドをやっている人からCDのジャケットのデザインを依頼され、その後作品の展示をすすめられます。その展示が編集者の人の目に留まり、それをきっかけにフリーランスのグラフィックデザイナーの仕事を始めました。そして現在は足利にUターンし、活動を続けています。

 

一方のアラタさんは地元神戸から東京に上京し、カメラマンの弟子になった後、独立。その後奥様の実家である栃木市に移住しました。栃木県庁の三村さんに出会い、様々なひとたちを紹介してもらったことが今につながっているといいます。

 

栃木にくることで風土を重んじる作品に作風が変わり、ベリーマッチとちぎにも関われたことで自身の作品をブラッシュアップできた、相手も自分も笑顔になる写真が撮れるようになり、栃木に戻ることで自分らしい暮らしを見つけることができた、と締めくくったアラタさんの表情はやはり生き生きしていました。

 

 

最後はコンパスに参加し、都市部ととちぎを行き来した今井悠介さんと鈴木彩華さんの話です。栃木ゆかり飲みという、栃木に帰りたいけど…という想いを持ちながらできない都心部のとちぎ出身者の集まりを企画していた鈴木さん。

 

一方暮らしの中のしごと、という生活に興味を持ち、交際相手の出身とちぎに前々から興味を持っていた今井さん。それぞれ、地元巡りが好きだけど店の人と仲良くなれなかったけど、コンパスを通じ、それが実現できたこと、暮らしの中のしごとに実践している人たちに会えたという収穫を得ました。

 

「ローカルとの関わり方は自分なりのテーマを持つ」、「知らなかったけど魅力的な人と出会いとちぎが好きになった」というお二人の言葉で締めくくりつつ、メインプログラムのトークイベントは締めくくりとなりました。

 

 

その後は渋谷区に店舗を構えることり食堂さんのオードブルを囲んでの交流会を実施。「誰かの家みたいな空間で心と体に優しいご飯を」をモットーに運営していることり食堂さんの料理の味はもちろん、彩り豊かで目にも楽しい時間に。とちぎ出身者の方も、とちぎに興味を持っている方も、とちぎを思うもの同士の和やかな時間となりました。

 

 

これにて2年目のコンパスの全事業も終了!今年度も皆さん、多数の方にご参加・ご協力いただきまして本当にありがとうございました。2015年度に始まったコンパスですが、新たにとちぎのローカルストーリーに関わっていく都市部の方々の表情を見ることで、確かな手ごたえを感じつつあります。今後ともコンパスは都市部ととちぎのローカルの繋ぎ手として、活動を続けていきますので、応援よろしくお願いいたします。