2016.2.6 ツアー報告会「あなたのローカル見つかりましたか?」を開催しました

参加プログラム:ミツカルツアー Long ver. さとやま編 

report:神奈川県在住 フリーランス M.K さん(女性)

 

宇都宮大学峰キャンパス内のUUプラザにて行われた最終報告会。会場にはミツカルツアーの参加者だけでなく、コンパスの活動に興味のある大勢の栃木の方々が集まりました。

 

また、ミツカルツアーの各チームによる展示とミニマルシェのスペースも設けられ、地域ごとに特色のある品々が会場を彩りました。

 

 

報告会の始まりは来場者同士での自己紹介や、コンパスの主旨説明などがありました。それらが終わると、ミツカルツアーLong ver.のナビゲーターと参加者による活動報告です。

 

最初は、まちなか編から。

 

ナビゲーターのマチナカプロジェクトの大波さんが中心となって、「ライフイベントチーム」「小商いチーム」それぞれの活動について写真をスクリーンに映しながらの報告が行われました。

 

参加メンバーが栃木市の魅力を発見し、その魅力を生かしながら新しいものを作り出そうと活動したことが伝わってきました。

 

「自分から人づきあいを深めて、仲間をつくることができた」という参加者の言葉が印象的でした。

 

 

続いて、さとやま編です。

 

私はさとやま編のツアーに参加していたので、ナビゲーターのもてぎ里山らいふプロジェクトの野原さん・佐藤さんと一緒に報告を行いました。茂木町の棚田や「森と里のつながるマルシェ」のサポートをしたときの写真を見ながら、あらためて自分の活動を振り返ることもできました。緊張しましたが、多くの人の前で発表できる機会をいただき、貴重な経験となりました。

 

 

休憩を挟んで、ゲストの江口晋太郎さん(マチノコト)より「ローカルからはじまる、これからのコト」をテーマにお話がありました。

 

「マチノコト」でのコミュニティデザインについて具体的な事例を挙げながらの紹介や、「地域との関わり方のこれから」についてのお話に、来場者は真剣に聞き入っていました。

 

「“来てもらう”ではなく、“行きたいと思ってもらえる”場所づくりを」という言葉が強く印象に残りました。

 

 

そして、ミツカルツアーShort ver.のナビゲーターである鹿沼市の辻井さん(鹿沼宿旅館再生プロジェクトCICACU)と那須町の佐藤さん(那須ゲストハウスDOORz)も登壇し、鹿沼市と那須町についてのプレゼンテーションを行いました。その後は江口さんと、ミツカルツアー受入地域のナビゲーターの皆さん、さらに栃木県地域振興課の三村さんも交えたトークセッションが始まりました。

 

 

ミツカルツアーの感想として「ツアー参加者を受け入れたことで、自分たちも地域の魅力を再発見できた」「外部の人の目線で見ると、当たり前だと思っていたことが当たり前でないことに気づけた」など、受け入れる側としても得るものがあったというお話がありました。

 

課題や改善点としては「受入体制が整っていない」「地域の魅力をわかりやすく伝えるのが難しい」「もっとおもてなししたかった」といった点が挙げられました。それに対して江口さんからは「対等なおつきあいのためには、もてなすというより“(参加者にも)やってもらう”というくらいの意識でいいのでは」といったアドバイスがありました。

 

トークセッションの終わりに、今後は都市部との関わりをどうしたいかという質問があると「県内の市町でつながって情報共有し、それを踏まえて県外の人を招きたい」「こういった取り組みのノウハウを積み上げていきたい」という意見が出され、さらなる発展に向けて皆さん大いに意欲を示していました。

 

 

第二部は栃木のおいしいものを食べながらの交流会です。

 

2tree cafe+2tree open houseさんが手がける料理の数々に加えて、ミツカルツアー受入地域からのお菓子やお茶、ジュースなどが並びました。

 

どれも美味しくて、ついつい食べるほうに夢中になってしまいましたが、お腹も満足しつつ、たくさんの方々と交流することができました。

 

会場に集まった全員が栃木のローカルを大切に思っていることがわかって、素敵な時間を過ごせました。

 

 

こうして2015年度のコンパスプログラムは終了しましたが、ここで生まれたご縁を大切にして、これからも栃木のローカルと関わっていきたいと考えています。

 

そして、コンパスプログラムに興味を持ってくださる人がもっと増えて、活動がどんどん広がっていくことを願っています。

 

お世話になった皆様、ありがとうございました。